指し値オペって何?

 日銀が「連続指し値オペ」を始めた。「連続指し値オペ」聞きなれない言葉だ、『日銀が指定の利回りで国債を無制限に買い入れを一定期間連続で実施する制度』長期金利の上昇を抑えるための制度らしい。

 世界的にも異例な金利抑制策であり、10年物国債を利回り0程度(0.25%)で原則無制限に買い入れる仕組みだ。米国がインフレ抑制の為に金利を上げ、日本の長期金利も上がり始めた為、日銀は長期金利の上昇を抑えようとしたのだ。外国為替市場では円は一時、6年7ヵ月振りの1㌦=125円台まで急落した。日銀の黒田総裁は『円安は経済にプラスに作用している』と繰り返し円安政策を執り続けてきた。円安を誘導して、日本経済の屋台骨を支える自動車産業など輸出産業を支えてきた。欧米の急速な経済回復とウクライナ情勢での原油や穀物の価格急騰、賃金が上がらないなど消費者にとっては「悪い物価上昇」の傾向が強まり始めている。所謂「川上インフレ、川下デフレ」の様相にかってきている。

 しかし、こうした政策は、企業の海外進出で現地生産が増えたことなどで、円安による輸出効果は減っている。企業間でやり取りするモノの価格水準を示す2月の「国内企業物価指数」も前年比9.3%上昇している。“アベノミクス”の失敗を認めたくない黒田総裁のワガママに振り回されてはいけない。

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