食料と食糧

 「食料」は食の原材料全般を言い「食糧」は主要穀物を言うという風に分類しているようだが「糧」は“カテ”であり『生活と活力の源』という意味だ。「料」にしたことによって『原材料』の意味合いが強くなり、経済用語の印象が強くなってしまったのではないかと危惧を感じる。

 「食品表示」の議論が行われていて「食品衛生法」「JAS法」「健康増進法」を一本化した新しい食品表示となる。消費者・事業者の双方にとって解り易い表示ルールをというのだが、人工・合成の添加物表示を削除して「無添加」と表示するとか、栄養強化(サプリなど)を表示するなどが検討されているという、消費者目線というより、事業者目線の意向が強くなっているといわざるを得ない。

 プーチンの暴挙によりウクライナ侵攻が連日報道されているが、ロシアもウクライナもエネルギーのみならず食糧も資源大国である。欧米ではコロナがピークを過ぎ経済が回復基調で物価が上がり始めている処に拍車をかけている。経済のグローバル化(世界規模)が世界のどこかで異変が起きるとたちまち危機に陥る、インターナショナル(国際間)であるべきだ。グローバル化はエネルギーやウォーターマイレージの視点(SDGs)からも見直すべきだ。「糧」は自給が原則だ食は「身土不二」が原則だ

<[2021/6]ゲノムWT、[資料]2/25(朝日)ウクライナ貿易、FTA各種、>