プーチンの暴挙

 北京五輪が閉幕するのを待っていたかのように、2月24日ロシアというよりプーチンは隣国ウクライナへの侵攻を仕掛けた。マスコミはこの12日間“ウクライナ侵攻”一色である、私も書かざるを得ない。多くの市民が犠牲となり原発を攻撃するなど核戦争迄匂わせている。当に独裁者の末期症状である。

 ロシアは1991年のソ連崩壊後周辺国への軍事侵攻を繰り返している。2008年ジョージアに侵攻、14年クリミア半島(ウクライナ領)を武力で併合、15年イスラム国の空爆を繰り返している。口実は常にロシア系住民の保護だが、プーチンの中には大国ソ連の復活があるのではないか。1949年に米国を中心とする「北大西洋条約機構(NATO)」が発足、対抗して55年にはソ連が「ワルシャワ条約機構」を結成した。しかし89年のベルリンの壁崩壊とともにワルシャワ条約機構は91年に解体した。一方でNATOは拡大を続けることへの焦りもあるのではないか。14年からのウクライナ東部紛争をめぐる和平合意「ミンクス合意」をも蔑ろにするものだ。 更に情報操作による「ハイブリッド戦争」や言論統制(封殺)も加わって深刻だ。

 便乗するかのように自民党内に、非核三原則のうちの“持ち込ませず”を放棄する「核シェリング」論や、先制攻撃を考える「敵基地攻撃」などの暴論が飛び出してきている。ウクライナは「こちらから戦争を仕掛けない」「独立主権国家として専守防衛に徹する」所謂我が国の憲法9条を実践している。これを否定することは侵略戦争を始めてしまったロシアになるということだ。

<[25]川西神社境内伐採安全祈願、[3/1]差別いじめ講演会、[資料]3/4(読売)米露構図、2/25(毎日)ドキュメント、3/1(日経)NATO、2/23(朝日)日ロ貿易、>