暦について

 近頃の「カレンダー」には日付はあるが「暦」がないのが寂しい。例えば「旧暦」はあるが、“如月”(衣を更に着る)や“弥生”(いや生い茂る)など「和風月名」も記載してほしい、季節に応じた祭事や行事などについて記した「歳時記(歳事記)」があると毎日必ず見るカレンダーが楽しくなるのではないだろうか。

ほぼ15日毎に訪れる「二十四節季」というのがあるが、2月4日には二十四節季の始まりである“立春”を迎える。因みに立春の前の日は所謂大晦日であり“節分追儺式”が執われる。更にほぼ5日毎には「七十二候」というのがあり[1/30~2/3]“鶏始乳”(にわとりはじめてにゅうす)[2/4~8]“東風解凍”(とうふうこおりをとく)などである。『日本の七十二候を楽しむ 旧暦のある暮らし』という著者・白井明大さんによると「時は、意識しないといつの間にか過ぎ去ってしまいますが、せわしない暮らしの中で、立ち止まるきっかけをくれます」と言っています。(現役の時には、中々立ち止まれないが・・・)

二十四節季は「農事歴」ともいえる、八十八夜や半夏生、二百十日などの雑節を加え播種・収穫・施肥などの時期を記したものである。「雑節」には“社日”というのもあり、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日のことで、農村の各地にある“地神”に春社は豊作を祈願し、秋社は五穀豊穣を感謝する大切な「行事」である。今年の豊作を祈ろう。

<[22]北口拡大後援会、[資料]五七五(最終版)、二十四節季(1/29東京)、日本の七十二候を楽しむ(白井明大)>