地域・環境・共生

 新しい年を迎えて10日余りが過ぎた、“松の内”は7日迄という説と15日迄という説(7:七草粥、11:鏡開き、15:松納祭)があるが、2022年の日常が始まった。新年の各紙は今年を「ともに歩む…」「つながる…」「再生…」と主張している。

 経済・環境・国際の調和と多様性(包摂性)を説いている。1980年代以降のグローバル化とともに世界を席巻してきた新自由主義は、民営化や規制緩和による市場原理主義つまり弱肉強食の世界だ。企業は安い人件費と資源を求め利潤を追求してきた。結果、貧困と格差の拡大、環境破壊など深刻な副作用を生んだ。「○○ファースト」の訴えも“分断”を助長したともいえるのではないか。岸田首相は「新自由主義の弊害」を認め「新しい資本主義」を唱え「成長と分配」を政策の柱にしようとしている。低所得層への再分配の強化や、保健医療、環境対策の充実に結び付くなら歓迎だが、世界の潮流である「脱炭素」を成長に結び付けるべきと考える。

 今年の干支は「寅」寅年の中でも今年は五黄(ゴオ)の寅といって最も運気の強い干支だといわれている。『虎穴に入らずんば、虎子を得ず』という諺がある。チャレンジの年にしよう。

<[1/1]初日の出、[2]家族、[5]自治会新年会、[資料]日本の成長・格差・幸福度、成長と幸福度(1/1日経)、18歳成人(1/3道新)>