行政をゆがめた

 二階自民党幹事長が『政治とカネは随分ときれいになってきている。』といったが、そう思っている国民は殆どいないのではないか。菅原一秀前経産相公選法違反罪で略式起訴される状況での発言だ。同氏は事件以来国会で何も語っていない。参院選で買収事件で逮捕された河井克之元法相・安里夫妻も何も語っていない。しかも党本部から支給された1億5千万について、安倍前首相が関与しているのではないかと疑われる中、『責任は党幹部』にあるといったのは幹事長自身ではないか。

 関係企業との接待・収賄疑惑で総務省・農水省は第三者による検証委員会を設置したがこの度それぞれ調査結果を報告した。総務省の第三者委員会「行政をゆがめたとの指摘は免れない」との報告をまとめた。78件の国家公務員倫理規定が指摘されている。 一方農水省に設置された第三者委員会「政策がゆがめられた事実は認められない」との報告である。大臣が収賄を認め議員辞職している。職員がせったいを受けている事実を認めながらこの報告は“お手盛り”といわざるを得ない。 何れも「放送法認可」「OIE国際基準策定中」という政策決定の最中での関係業者との接触という点で極めて問題である。

「行政がゆがめられた」との疑惑は晴れていない。そのほかにも「森友学園」の赤木ファイルも存在は認めたが調査する気配がない。カジノ事業者からの贈賄問題も、未だ説明責任を果たしていない。とても“政治とカネがきれいになってきている”などと言える状況ではない。

<[31]ワクチン野党合同ヒア、ゲノムWT、地熱ヒア、[6/2]全農林学習会、農水委員会、農水部会、[3]GIヒア、[資料]総務省・農水省第三者委員会報告、>