コロナと経済回復

 日経新聞に興味深い分析が掲載されていた。先日発表された2021年1~3月期のGDPの年率換算成長率はマイナス5.1%、米国はプラス6.4%である。IMFの世界経済見通しでも日本は3.3%に対し米国は6.4%であり、何れも日本経済の復元力は弱いとみられている。

 新型コロナウイルスによる直接的な人的被害は、死亡者数で4月末で1万人を超えたが、米国59万人、イタリアやフランスは10万人以上である。日本は人的被害に比べ経済損失が大きいのはなぜか、最初の緊急事態宣言が出た昨年4月、欧米のロックダウンのような強制措置がなくても日本国民は町から姿を消した。(近頃は緊急事態慣れをしてきている)他国に比べて人的被害が少ない(検査数が少ない)のに経済的損失が大きい理由はここにあるのではないか。この事は広く社会的、公共的な課題より目先の自分の問題に目が行き、長期的で戦略的な発想に乏しい。新型コロナワクチンの開発の遅れや接種体制の不備の根本原因もここにあるのではないか。と云っている。

 日本人は「自立心をもって自己責任で行動することが苦手で、用心深く自己防衛的」言い換えると「リスク回避的な日本人の行動特性」と分析されている。“危機管理”はエビデンスに基づくリスクへのチャレンジでなければならない。

<[26]総務部会、農水部会、ゲノムヒア、[27]下水道利活用WT、農業会議要請、[資料] 10万人当り感染者(5/29朝日)、終盤国会(5/25朝日)、ステージ(5/29道新)、重要土地強行(5/29道新)、骨太方針(5/26道新)>