2019予算の使われ方

「入るを量って、出ずるを為す。」というのは、財政(会計)の基本中の基本だ。政府は「経済再生と財政健全化を両立できる予算になった」というが果たしてどうだろう。

歳出の特徴は、 ■消費税増税に備えた2兆円規模の景気対策だ。消費増税の目的は、現役世代の不安軽減のための社会保障の充実と財政健全化(借金返済)の約束だったが、今回の増税分5兆円強の殆どは教育無償化と景気対策としてポイント還元等(2兆280億)と商品券(2,400億)などに回ってしまう。さらに問題なのが、複数税率の導入だ。事務の煩雑化と対象商品の恣意的選別であり、天下の愚策と言わざるを得ない。 ■防衛費の膨張も問題だ、防衛大綱・中期防による「イージスアショア」(電磁波の問題もある)の配備、「いずも」の空母化改修、F35A導入などアメリカからの言い値導入で12年度の5倍にも達している。 ■働き方改革の実効性や長時間労働が問題となっている教員の外部登用全世代型社会保障や介護人材待遇の実現など議論が必要だ。■発効するTPPやEPA対策、水産資源対策などは家族型を育成する政策転換が必要だ。

■歳出総額101兆4564億円は、経済成長率の2.4%(民間より高め)の税収と預金保険機構から8千億を借り入れるというものだ。18年度予算でも2次補正を加えると101兆3581億円になる。当初予算では国債発行額は減額しているが、これも2次補正で追加発行されるのだ。◆崩壊しているアベノミクスのトリクルダウンから脱却し、労働分配を基軸とするボトムアップ型に転換すべきと考える。

<[18]党常幹、[20]富良野市労連、[21]全道庁労連、剣淵町職労、勝部選対設立、道連常幹、[22]難病連Xmas、>