先制攻撃の愚策

 自民党安保調査会が、外交・安全保障政策政策の見直し提言案をまとめたようだ。「専守防衛」を大きく悦脱する「敵基地攻撃能力」を求める内容だ。さすがに名称は「反撃能力」に変更するそうだが、攻撃目標に相手領域のミサイル発射拠点だけではなく国家指導部や軍司令部への「指揮統制機能」迄提言している。極めて危険な発想だ。

 言うまでもなく「専守防衛」は武力攻撃を受けた時に初めて防衛力を行使し、その場合も自衛のための必要最小限に止めるという日本の安保政策を大きく悦脱するものだ。更に「防衛装備移転三原則」の緩和も主張している。しかも具体的内容は「手の内は明かせない」という理由で明らかにしていない。ロシア(プーチン)のウクライナ侵攻に便乗し、中国・北朝鮮・ロシアを名指しするなど、国民に“覚悟”も語らず、一足飛びに戦争への危険性を高める提言だ。

 『30年毎に世代が変わり、60年毎に戦争は繰り返される』というが、戦後77年戦争を知らない人たちがリーダーになることへの警鐘だ。とりわけ安倍氏は『ウラジミール、君と僕は同じ夢を見ている』などと云っていたことには触れず、この議論をリードしている。安倍は2つの「ムチ」に集約される、「無知」と「無恥」だと恩師は指摘している。ロシアの隣国である我々北海道は『自国民が侵略の危機に直面している』という理由で危機に晒されることになることを、戦争を知らない人たちは、親族が犠牲になられた人々の思いを刻むべきだ!

<[10]地神祭、士別市議選告示、[~15]石川予定者挨拶廻り、[12]JA通総、[17]士別市議選、[20]ライオンズ、[資料]防衛3文書(4/22東京新)、>