米価下落と次期作支援

 農家が最も喜ぶべき出来秋が今年は様相が違ってきている。一つは「コメ価格」の下落であり、もう一つはコロナ対策として打ち出した「高収益作物次期作支援交付金」要件の急遽変更だ。何れも農家の経営を直撃する緊急かつ重大な案件である。

 【米価】は60㎏当たり15,143円で前年比676円安(△4%)である。コメ需要が毎年10万㌧ずつ減少しているところに加え、コロナ禍で外食需要の落ち込みや、今年は自然災害も少なかったことなどが相まっての結果であるが、今年は作付けが確定した当初から心配されていたことである。本年産を含めた「在庫処理」(余剰米対策)と「転作促進」などの用途変更が生産目安を守ってきた地域に配慮しながら見直しが必要だが留意しなければならないのは価格政策(転嫁)ではなく「所得政策」としての見直しだ。

 【次期作支援】も深刻だ、当初は2~4月に野菜・花卉・果樹・茶等を廃棄して出荷できなかった農家、次期作を行う全作付面積。としてきたがここにきて急遽、対象者は前年より売り上げが減った部分、減収した品目のみの作付け面積、と変更した。原因は応募が殺到(予定の数倍)し、予算を大幅にオーバーしたためとみられるが、「給付」が「補填」に事業目的が変質している。あまりにも杜撰な計画である。

<[24]道北平和フォーラム、土曜街宣、[25]立憲静岡県連結成、[20]道税理士会、[21]田名部部会長、[22]ミス北海道米、道農連、[資料]「次期作支援」10/23朝日、10/24農業新聞、「日英EPA」10/24道新、>