TPPデットライン

TPPがデットラインを迎えている。安倍首相は施政方針で『出口が見えてきた。』と言い、先日まで行われていたTPP首席交渉官会議を終えた交渉官は『5月がデットライン』と言っている。今後の日程は4月中旬の日米閣僚会議、4月下旬GWの安倍首相訪米、5月下旬のAPEC貿易会議を考えると、当にデットライン(超えてはならない線・死線)に差し掛かっているといわざるを得ない。

私どもからも働きかけたが、北海道農民連盟が全道キャンペーンを実施し、TPP道民会議(北農中央会・消費者協会・医師会等々42団体と、市民の会18団体、北海道後援)が緊急集会を開催した。今更言うまでも無いがTPPは太平洋を取り巻く12ヵ国(現)が24分野(物品・金融・投資・表示・検疫・労働・環境・知的財産等)に亘ってボーダレス化しようというもので、環境・知的分野以外は殆ど合意したのではないかとの報道も流れている。特に物品アクセスでは牛肉・豚肉関税下げ、米国産主食米輸入枠拡大の噂は、酪農家の離農、米価の暴落へと繋がっている。

TPPが合意された場合、農業・関連産業で約7.9兆円の影響があるといわれているが、それでも全体として約2.4兆円プラスになるというのがマクロ経済試算のトリックである。その恩恵は一部地域と一部企業に限定される。今国会でも問題になっている「格差」を更に拡大することになるのである。加えてそれぞれの国の文化を経済が駆逐することになるのがTPPなのだ。断固阻止していかねばならない。

<TPP阻止集会[21]鷹栖・旭川、[22]札幌大通り・北口、道議選応援[22]空知、[24]十勝>

鷹栖-2 旭川-420150322.道農連街宣 20150222.民主党街宣稲村-4 十勝-1