牛の歩みも千里

 2021(令和3)年、 「辛丑(かのとうし)」の年が明けた、私は年男の年齢を迎えた「辛」は上を目ざす陽気を象った象形文字といわれ、 「丑」は殻を破ろうとする命の息吹を意味するといわれる。昨年のコロナ禍を克服する“干支”を信じ、 「牛の歩みも千里」の年にしよう。

 60年前アメリカ大統領に就いたケネディ大統領は「多様性が安全な世界を生み出す」と力説した。政治学者ファン・リンスは「民主的諸制度は支持者に満足される政策を生み出す限りにおいて尊敬される」といい、米副大統領に就くカマラ・ハリス氏は「民主主義は状態ではない。行動だ」「民主主義は保障されているものではなく、私たちが守ろうとしてこそ強うものになる」と演説し、武漢の作家方方氏は文明を測る基準は「高いビルがあるかでも、強力な武器やハイテクがあるかでもない。唯一の基準は弱者にどういう態度をとるかだ」といって、 “政治の慢心”を戒めている。(1/3毎日)

 政治では「ベーシックインカム」が議論され、経済では「ダイバーシティ」が議論されている。 「多様性」がキーワードだ。12年前の丑年(2009年)は総選挙で「政権交代」が起きた年だ。

<[1/1]日の出、初詣、[12/28]事務所納会、豪雨続く、[資料]特措法(12/29毎日)、男女平等(12/30朝日)、感染症(1/1道新)>