平成という時代

まもなく「平成」という時代が終わる。 【政治】の面ではH6(94)年に小選挙区比例代表制が導入された。「政と官」の関係を見直すことや「政治とカネ」の問題や、「政権交代」可能な制度として導入された。現にH21(09)年に民主党が政権を奪った、選挙で政権を奪るという初めての出来事が起きた。しかし「政党本位」は“一強”を生み、党首に“カネと人事”が集中し、政党によっては党内の活性を削ぐという弊害が目に余る。

【経済】では元年(89)年に消費税が導入され(3%)、H9(97)年には5%、H14(26)年には8%となったが、現政権は10%を決めておきながら“先送り”することを選挙のツールとして使っている。北海道拓殖銀行の破綻や山一證券の廃業はイケイケの成長の転換を迫られた。(にも拘らず、旧来型を吹聴して格差を拡大させている。) 【防衛】も大きく転換した、90年の湾岸戦争を経て、91年のペルシャ湾では初の海外派遣を実施し、H26(14)年には集団的自衛権の解釈変更、H27(15)年には「安保関連法」の強行成立、H29(17)年には「共謀罪」の成立を強行した。 “平和の危機”が進んだ時代でもあ。【災害】も想定外が連続した、H7(95)年の阪神大震災で衝撃を受けたが、H23(11)年にはそれを上回る東日本大震災を経験することとなった。他にも地震や大雨被害、トンネル崩落が相次いだ30年でもあった。

私は昭和62(87)年に議員になったが、これらを政治家として体現し、政治や行政が“寄り添う”こと“支え合う”ことを身にしみて感じてきた。まもなく迎える「令和」まで3つの時代に関わる者として“まっとうな社会”づくりの決意を新たにする。