アベノミクスのカラクリ

アベノミクスの成果として総理は、 「GDPの増加」と「雇用の改善」を主張し続けている。しかし、国民の生活にその実感はない。先の総裁選でも石破氏は「どんなに大企業が儲かろうが、株を持つ人がお金持ちになろうが、それが地方や中小企業、農林水産業に波及するわけではない」と指摘している。(連合の調査では、8割の国民が将来不安を感じており、消費を控えて貯蓄に回している)

数字的には、■国内総生産(GDP)は2012年の493兆円から551兆円に増えた。しかし、この間にGDPの“基準改定”があり(大きな要因は、研究開発投資が参入された)30兆円も嵩上げされるカラクリなのだ。 3本の矢の■「大胆な金融政策」は年金運用を改定し株への投資を大幅に増やした“株高”と、それで不足する国債を購入するために円を乱発した“円安”によるカラクリによるものだ。■「民間投資の喚起」は今日まで、命・生活・地方を守るためにあった“規制”を次々と緩和し、競争原理を持ち込んだ。結果として“格差”は拡大し続けているのである。■雇用の数値は非正規雇用の拡大と、人口減少によるものに他ならない。

アベノミクスはマクロな数字であって、生活者や地方に格差が広がっていることを無視しているところに最大のカラクリがある。

<[18]千鳥ヶ淵法要、[19]震災視察:清田・鵡川・厚真、[21]全開発、[22]道連常幹、西川事務所開き、拓士会、[23]宅建ウォーク、>