農政の課題

菅政権で就任した野上農水大臣の初心に対する質疑の時間をいただいた。農村が抱えている当面の課題と基本政策を質した。まず「高収益作物次期作交付金」制度の変更を繰り返し、農家は翻弄され続けている。来年に向けて頑張る制度が減収補填となり、すでに投資した農家のみが対象だというのだ。この不公平こそ国民の理解が得られない!200億円予備費を使えばよいのだ!

 当面の課題のもう一つは「コメ政策」だ。2020年産の米価が低迷している、国が生産調整を廃止してから6年災害によって作況指数は100を下回っているが、今年99でこの状況だ。2つ考えなければならない、①今年の価格回復の為には“市場隔離”が必要だ、生産者団体などが在庫保存したとしても在庫だけでは市場隔離にはならない。②需給調整の為には“転作”をいかに定着させるかである。畑作に転作できる地域と水田で転作するしかない地域の夫々の政策が必要だ。調整に取り組んできた地域が割を食ってはいけない。

 農政の基本政策で注目すべきは、①新提案の「みどりの食料システム戦略」をもっと具体的な提案が必要だ。②またぞろ始まった国家戦略特区諮問会議(米規格)や規制改革推進会議(企業参入・農業法人の議決権)の所謂官邸農政にどう対峙するかだ。③ 「農業の多面的機能発揮促進法」の5年目の検証だ。農業と農村は一体だということを肝に銘じよう。

<[11]農水委員会、[4]農水部会、[5]外務・農水部会、酪協要請、筆頭理事会議、[6]連合要請、農水部会、[7]土曜街宣、>